【連載】痛みをとる技術【第1弾】

痛みをとる技術

私はスポーツをプレイすることも、観ることも大好きです。
そんな私が、最近特に口惜しいと思うことは、精神や技術が成熟する前に、怪我や痛みを理由に、若くして引退するプレーヤーが余りに多いということです。高校・大学時代がピークで、プロに入ったら全く伸びず、知らぬ間に消えていく選手。一回の怪我をきっかけに慢性的な痛みが悩まされ、そのまま引退に追い込まれる選手。今現在も、自分のポジションをキープするため、痛みを我慢してプレイし続けている選手もいるでしょう。

規模の大きさに違いはありますが、プロアマ問わずあらゆるスポーツにおいて、それに懸命に取り組む選手の姿は、観ている人を熱狂させたり、元気づけたり、前向きな気持ちにさせたり、或いは話題の中心となり、人と人を繋いだりする力を持っています。そういう選手が若くして怪我で削られることなく、少しでも長い期間プレイできる世界が見たいのです。

そう、世界を変えたいのです。世界とは未来です。未来を変えたいのです。未来を変えたいと思ったら、まずは何十年と常識として通っている事が、本当に正しいかどうかを丁寧かつ慎重に、時として大胆かつ残酷に検証する必要があります。これまで言われている事、やってきた事を同じように続けていては、未来を変えることは出来ません。

子供や学生のみなさん。先輩や指導者から、痛いのは我慢して練習しろと言われていませんか? 痛いのを我慢して練習し続けた結果、選手生命が極端に短いプレーヤーが多くなっていると思いませんか? ここぞという勝負の時に痛み止めを使うならまだしも、慢性的な痛みを感じなくさせるために、薬を使ったりしていませんか? それが内臓や精神に及ぼす影響、感覚が鈍ることで更に増すリスクについて、考えた事はありますか?
野球をしていれば…、テニスをしていれば…、ゴルフをしていれば…、肘や肩や腰が痛くなるのは当たり前だと、医者や治療家やコーチに言われていませんか? ずっと言われてきている事だからきっとそうなのだろうと、妄信的に受け入れていませんか? どんなスポーツであれ、どこの怪我であれ、痛める人と痛めない人がいますが、その差はどこにあるのか、説明された事はありますか? また、自分で考えた事はありますか?
関節が痛くなると、何かとみなさん加齢のせいにしますが、若くても痛む人もいれば、歳を重ねても痛くない人がいるとは思いませんか? どこでその差が生まれるのでしょうか?
腰痛と言うと、「腹筋と背筋を鍛えなさい」。鍛えていますと言うと「バランスが悪い」などと、抽象的な指摘をされた方も大勢いるかと思いますが、では、どんなトレーニングを、どのぐらいの量と割合でやれば良いのか、きちんと説明された人はどのぐらいいますか? また怪我の予防にストレッチをしてください、と言われた人もたくさんいるでしょう。あなたにとって必要なストレッチをきちんと指導してくれましたか? バレエや新体操の選手など、あんなに柔軟性に優れていても慢性的な痛みで苦しんでいる人がいるのに、本当に一般的なストレッチだけで十分だと思いますか? 

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