【ブラジリアン柔術】ある少年に柔術が与えた力・・・ストロングスピリットの始まり

ある少年に柔術が与えた力・・・ストロングスピリットの始まり

4月より高円寺と池袋にてストロングスピリット柔術教室を開講させて頂きました和田と申します。
今回は教室を始めたきっかけについて少しお話させて頂きたいと思います。
今から五年程前の事です。
勤め先の同僚から一つの相談を受けました。
話によるとその同僚の知人の息子さんが学校で酷いイジメにあっているとの事でした。
当時その子は中学2年生で、小学校からずっと大好きな野球をしていました。チームメイトも小学校からの同じ地元の仲良しメンバーで楽しんで野球をしていたそうです。
ところが中学に入り何が理由なのかは分かりませんが、徐々にメンバー内でイジメられる立場になって行ったそうです。
やがてイジメはエスカレートし、野球クラブに行っても学校に行ってもいつもイジメのターゲットにされる毎日が続きました。
仲間だと思っていたメンバーにイジメられ、彼は大好きだった野球すらも大嫌いになってしまいました。
子供の世界の話です。イジメは大人の見えない場所で行われ、先生や親御さんも手を出せません。
一たび大人が手を出せば、その矛先は自分に返って来ると彼は知っていました。
毎日行われる理不尽なイジメに彼はいつしかヘラヘラ笑って受け流す様になり、家に帰れば笑顔無く
一人塞ぎこむ日々を送っていました。
少年の親御さんはなす術無く苦しんでいるとの事でした。
この相談を受け、私にいったい何が出来るだろう?と考えました。
そして思ったのは私の大好きな柔術を彼も一緒にやらないかな?という事でした。
仲間を失った彼に、私の大好きな柔術にふれてもらい私を新しい仲間として受け入れて欲しいと思ったのです。
かくして彼と会うことになりました。
彼曰く、最初は私の事を、ゴツくて怖い人とイメージしていた様で覚悟していたそうです(笑)
会ってホッとしたみたいです・・・(汗)
早速柔術を体験して貰いました。
さすが男の子です、身を守る術や相手を倒す術にとても興味を持ち、何より怖いと思っていたイメージとは違ったらしく、表情も身体も活き活き動かしていました。
数日後、彼からこれからも柔術を続けたいと連絡が来ました。
かくして毎週一回、公共施設の小会議室を借りて、彼(中2)と、一人では寂しいので同僚の息子さん(小5)の二人の少年と共に柔術の教室を始める事になりました。
これが、小さな小さな教室の始まりでした。
男の子というのはいつの時代も強さに憧れを持っています。
柔術の確固たる技術、考え方は二人の少年を夢中にさせました。
イジメで苦しんでいる彼も週一回の柔術を楽しみにし、徐々に笑顔も増えていきました。
柔術という武道はどの競技よりも体と体が接触します。
例えるなら、犬や猫のじゃれ合いの様なものです。
動物はじゃれ合いながらコミュニケーションをとり、狩りを覚えて行きます。
柔術も、自分や相手の重さ・痛み・感情等を感じ取り自身を成長させて行く事が出来るのです。
そんなある日、彼は一つの決心をしました。
通っている野球クラブを辞めるという事でした。
かねてよりイジメられにわざわざ土日を使って野球クラブに行く必要があるのか?野球も嫌いになってしまったのに?
と彼に問うていました。
彼も親御さんも辞めた時に、更にイジメがエスカレートしたらと恐怖に怯え、辞める事に躊躇していたのです。
しかし、どちらにしろイジメが続くなら辞めて自分の意思をはっきり示せば?そこから何かあったらその時また考えようと彼に話していました。
彼は決意し母親に「辞めると伝えに行く」と宣言しました。
心配した母親は私に連絡をしてきました。
私は彼の意思を尊重しましょうと説得しその晩、彼を預かる事にしました。

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