【ブラジリアン柔術】生と死の境目を知る・・・柔術のタップ(参った)から学ぶ事

もし、加害者に生と死の境目が分かっていれば、我にかえり相手の命を奪うまでには至らなかったかもしれません。
もし被害者が生と死の境目を知っていれば、危険をより早く察知してトラブルを事前に回避出来たかもしれません。
もちろん生と死の境目を知る事で全てが解決するとは思いませんが知る事で回避出来る事も沢山あるはずです。
今は心の痛みや体の痛みを感じる事がなかなか出来ない時代なのかもしれません。
柔術の練習では自分も相手も傷つける事を目的に闘っていません。
相手には勝ちたいけど傷つけたり、怪我をさせたりはしたくないと思っています。
なので勝つ方も技が決まれば過剰な力を加えません、相手がタップすれば技を解除します。
負けた方は素直にタップして負けを認め、怪我を回避し、また自らの成長の為に再びトライする事が出来るのです。
生と死の境目をしる事により、相手に対する思いやりが自然と芽生えお互いに切磋琢磨出来るのだと思います。
タップを奪う側、タップを知らせる側双方に怪我をしない、させないという自制心も養われます。
この感覚は今の子供達はもちろん、私達大人にもとても必要な事ではないでしょうか?
生と死の境目を知る事で「むやみに人の命を奪ってはいけない、心や体を傷つけてはいけない」
という、人としての倫理・道徳や「思いやり」を養う事になるのではないかと思います。
柔術をする事は日常では学べない事を体感し、人としてより豊かになれるのではないでしょうか。
また、タップするという行為は、九死に一生を得ている、という解釈も出来ます。
よくテレビの特番で「九死に一生スペシャル」というものがあります。
人は九死に一生を得る出来事に遭遇すると、自分の考えを改めたり、人生を大きく変える転機が訪れたりするそうです。
考えてみれば頻繁にタップが行われる柔術の練習現場は、まさに「九死に一生スペシャル」なのでは?!と思います(^^;)
柔術の魅力・刺激はあなたの人生をより良くする、大きな転機になるかも知れません(^^)
今回は「タップ」という事から私なりに考察してみました。
ちょっと怖い話に聞こえたらすみません。
誤解が無い様にお伝えしたいのですが、
柔術というのはとても明るく楽しいものです!
多くの道場・アカデミーでは、楽しく明るく安全に練習をしています。
個人競技ではありますが、仲間の痛みは自分の痛みと感じられる一体感も育っていきます。
これから柔術をしてみようと思われる方は是非そのアカデミーに行き指導者や生徒さん、空間の雰囲気を感じて自分に合った場所を選ぶと良いと思います。
タップすることは諦める事ではありません、素直に負けを認め反省し、またトライする事に繋がります。
ある柔術の世界チャンピオンが言っていました。
「私はチャンピオンになる前、数えきれない程タップをしてきた」と
う~ん深い!かっこいいですね(^^)

本コラムの執筆者
和田 寛志

ストロングスピリット柔術アカデミー
代表:和田 寛志

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