強固な柱を作りパフォーマンスを向上する

強固な柱を作りパフォーマンスを向上する

皆様も一度は「体幹(たいかん)」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。スポーツにおいて「体幹」が大切といわれるのはいったいなぜでしょうか。

私たちはピラー(柱=カラダの軸)と呼んでいますが、俗に言われる「体幹」とほぼ同義と考えていただいてよいでしょう。ピラーとは四肢を除いた頭から胴体部分を言います。

競技や日常生活において、このピラーが正しく安定した状態を保ちながら動作を行う事で、高いパフォーマンスを発揮する事が出来ます。このピラーの強さをピラーストレングスといいます。
pillarstrength
ピラーの役割とは、下肢から発生した力を上肢へと伝える、いわばエネルギーの通り道です。例えば運動中に外部からかかる負荷に負け、このピラーが崩れると下肢から発生したエネルギーが外に漏れ、エネルギーが上肢へうまく伝わらなくなり、強い力の発揮が出来なくなります。外部からかかる強い負荷に対し、抵抗できる強いピラーストレングスを獲得する事で、エネルギーの流失を防ぎ、効率的な力の伝達が可能になります。

俗にいう体幹トレーニングとはただのお腹周りのトレーニングというわけではなく、どのような負荷に対してもピラー(体幹)が崩れることなく、安定した状態で動く事が出来るようになるために行うのです。
pillastrength2

ただしうつ伏せで肘を立てたままキープしている、いわゆるプランクというエクササイズをずっと行っているだけではパフォーマンスアップにはつながりません。否定しているわけでなく、このエクササイズはピラーストレングス獲得のための準備エクササイズであり部分的なのです。

発展的には、片手・片足で重りを扱うようなエクササイズなどで、ピラーに対して強い負荷を与え、これに耐えるように動作を行う事で、より強いピラーストレングスを獲得する事が出来ます。

ピラーが崩れずに動く事が出来れば、エネルギーが効率的に伝わり、投球・バッティング・走りの動作・打撃などあらゆる動作のパフォーマンスアップに貢献するのです。パフォーマンス向上のために、強いピラーを獲得していきましょう。

本コラムの執筆者
nagasim-aippei250

パーソナルトレーニングスタジオ SAWAKI GYM
パーソナルトレーナー:永島 一平

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