ピラティスをおすすめする7つの理由④

ピラティスをおすすめする7つの理由
前回は、必要な筋力と柔軟性を身につけ、その人の身体能力を最大限に生かすようにコーディネートするスキルを身につけたボディ、それがピラティスの目指すボディだということをご説明しました。

今回は、ピラティスにおける呼吸についてお話したいと思います。

ピラティスをおすすめする7つの理由 
その4 胸式ラテラル呼吸で身体にも心にもエネルギー充電!

『胸式ラテラル呼吸』

聞きなれない方も多いかと思いますが、ピラティス・エクササイズで使う呼吸方法です。

一般的にヨガやストレッチは、腹筋の一番奥にある腹横筋(インナーマッスル)を緩めた状態で行う『腹式呼吸』で行います。

大きく息を吸うと肺が膨らむ

横隔膜が下がり、肺が膨らむ

横隔膜が下がった分、内臓が前に押し出されて下腹部が膨らむ

あたかもお腹に空気がはいったように見えるこの呼吸は、『腹式呼吸』と呼ばれます。

『腹式呼吸』は副交感神経を刺激する呼吸で、リラックスしたり、眠くなったり、心拍数が下がったり・・・と身体をトーンダウンさせる作用があります。 ピラティスのレッスンの中でもストレッチを行う際には、この腹式呼吸で行います。

一方、ピラティス・エクササイズで使う『胸式ラテラル呼吸』は、ウエストのサイズを変えないように腹横筋(腹筋の一番奥にあるインナーマッスル)を締めたまま、大きく深く呼吸します。

コルセットのように腹横筋でお腹を締めている為、内臓が前に押し出されることがないため、腹式呼吸と比べ横隔膜の動きが制限されます。 

その状態で肺を大きく膨らませるため、胸郭(いわゆるあばら)そのものが膨らみます。
肋骨と肋骨の間には、肋間筋(ろっかんきん)と呼ばれる筋肉(いわゆるスペアリブの部分の筋肉)があります。 その筋肉が伸縮することで、肋骨の間が広がったり閉じたりし胸郭の大きさを変えることで肺の動きに対応します。

この『胸式ラテラル呼吸』が正しくできてはじめて、インナーマッスルである腹横筋を常に起動させた状態で行うピラティス・エクササイズが可能なのです。

『胸式ラテラル呼吸』は、交感神経を刺激します。 この呼吸だけでも汗ばむほど身体の芯から燃えてくる感覚があるはずです。 血流とリンパのめぐりが良くなり、身体が温まり、活性化し、基礎代謝がアップします。 めぐりを良くする事は、健康への第一歩であり、アンチエイジングも期待できます。

この『胸式ラテラル呼吸』は、妊婦さんにも是非覚えていただきたい呼吸法です。

妊娠も後期になると、お腹の赤ちゃんの成長に伴い内臓が上方に押されます。 横隔膜の位置も5~7センチ位高い位置に押しあげられ、横隔膜の動きは大きく制限されてしまうためちょっと身体を動かしただけでも、息があがってしまうのです。

胸隔(肋骨)を膨らませる胸式ラテラル呼吸であれば、妊婦さんも深い呼吸ができ新鮮な酸素をお腹の赤ちゃんにも直接たっぷり届けてあげられます。 

『胸式ラテラル呼吸』で、めぐりのよい身体づくりをしませんか?

本コラムの執筆者
ryoko-miyauchi250

Studio Orb(スタジオオーブ)
代表:Ryoko Miyauchi

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