吉川朋孝さんから学ぶ「糖質制限」とは

パーソナルトレーナー界のパイオニア・吉川朋孝さんから学ぶ「糖質制限」とは

パーソナルトレーナー界のパイオニア・吉川朋孝さんより、『糖質制限』とはどんなものなのか、教えていただきました!

yoshikawa

【厚生労働省が推奨している炭水化物6割・タンパク質2割・脂質2割について】
30歳~49歳での炭水化物の目標摂取量が男性で331g~431g、女性でも250g~325g
これは、1個4gの糖質の角砂糖換算では、男性なら一日に83個~108個、女性でも一日に63個から81個食べましょうと言っているのです。
この推奨している栄養バランスは、科学的根拠に基づいて示した値ではなく、国民の食生活をアンケート実施して、
たまたまみんなの栄養バランスの平均がこのバランスだっただけの、ただのアンケート結果なんです。

【糖質制限ではカロリーは机上の空論】
食物=エネルギーではなく、食物=身体の材料と考えます
人間の身体はカロリーが必要なのではなく、人体の成分が必要なのです。
カロリーとは、食べ物を燃やして水を湧かして何度だったかと熱量を測定しただけのもので、人間がこの熱量でできているわけではありません。
カロリーという熱量は、体温維持や脳の活動、筋肉運動に使われているだけです。この熱量とは無関係で重要なのが、体の組織を作る材料です。
血糖値を上げるのは糖質のみ、身体の材料にならず、一切外部から摂取が必要ないのは糖質です。
必須アミノ酸、必須脂肪酸はあっても、必須糖質は存在しません。

【脂肪を食べたら脂肪になるわけではありません】
人体を構成する約60兆個もの細胞は、タンパク質と脂質でできています。
その細胞は毎日1兆個が入れ替わっているので、食べたタンパク質と脂質はその細胞の材料として使われます。
また、体温を維持したり、脳や筋肉の活動としてのエネルギーにも使われます。
それだけ利用されて、ようやく余った分だけ中性脂肪として蓄えられるのです。

【脳はブドウ糖しかエネルギーにできないのでは?本当に糖質を摂らなくて大丈夫?】
全く問題ありません。
脳は脂肪酸からできるケトン体を好んでエネルギー源として使いますし、
赤血球などに必要なブドウ糖は、アミノ酸や脂肪を分解してできるグリセロール、乳酸などから肝臓で糖新生を経てブドウ糖を生成します。
つまり1gも糖質を取らなくても脂肪やアミノ酸からブドウ糖を必要な量だけ生成してくれるのです。
私たちの体は常にケトン体システムがメインで動いてますから、糖質を過剰に摂取することのほうが、本来は異常事態なのです。
もし脳がブドウ糖しかエネルギー源にできないとしたら、肝臓に貯めてもせいぜい100g、
何もしなくても8時間程度で枯渇するようなブドウ糖だけでは、遭難したら1日も持ちません。

【太る原因はインスリンというホルモン】
インスリンは脂肪合成を促進し、脂肪分解を抑制します。
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンで、糖質を摂取しないかぎり、血糖値は上がりませんし、
インスリンも追加分泌されません。

【糖質と摂らないと痩せる4つの理由】
1.身体に蓄えられた脂肪を使いやすくする
2.肥満ホルモンのインスリンが少なくなる
3.糖新生によってエネルギーをたくさん使い
4.食事誘発性熱産生によってエネルギーを多く消費する

【まだまだある、糖質制限のたくさんのメリット】
・吹き出物ができなくなり、肌の質が劇的に良くなる
・酸化ストレスが減り、血管年齢が若返る
・血流が良くなり肩凝りや浮腫などが改善される
・花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が改善される
・睡眠の質が上がり、昼間の眠気がなくなる。二日酔いが激減する
・がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、精神疾患の5大疾患の予防と改善

以上でございます!!
『糖質制限』のすばらしさをご紹介していただきました!

ちなみに、『糖質制限でなにを食べてはいけないのか?』について

吉川さん:簡単に言うと、米類、蕎麦、パンや麺類のような小麦粉製品、芋類などのデンプン、果物、砂糖や蜂蜜などの甘味料(0カロリーの人工甘味料はOK)を控えるってことです。つまり、肉、魚、卵、チーズなどのタンパク質と脂質を中心に食べることです。野菜を食べるなら糖質の高い根菜類は避け、葉物野菜を中心に食べるように。ブロッコリーがおすすめです。カロリー制限はいりません。

ということでした!
カロリー制限しなくていいのはとっても嬉しいですね!
糖質制限皆様もぜひ取り入れてみてください!

本コラムの執筆者
吉川 朋孝

吉川メソッド
代表:吉川 朋孝

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